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「なんだ、コックの白衣を着てるだけか。さすがだな」 「そうだ、ナオミさんの観察力はさすがだ」 「私はおだてられると頑張ると思っているんでしょ、そうよ、頑張るわよ」 ナオミは鮭のあぶり焼きとスクランブルエッグを一緒にして食べ始めた。 頭を回転させたい時には、とりあえず魚と卵が必須である。 「さっきの話だけどさ、隆ちゃんは、若い人たちの閉塞感をぶち破るとか言ってたけど、演出家の谷村さんって人は、若い連中から利益を吸い取ることしか考えない人だから、そこんとこ押さえててよ」 権太が言った。 「何歳くらいの人?」 ナオミが訊いた。 「うーん、年齢不詳だな。50ははるかに越えてると思うんだけど…もしかして60越えてるかも」 「だとすれば、もっといってるな」 隆一は言った。 「そうね、もと役者だから若作りはできる。もしかしたら、戦後の混乱期に幼少期を送った人かもしれないわね」 「端的に言って、ものの考え方が古い、ということか」 「そうだな、自分以外の人の考え方は、絶対に認めないから。だいたい、函館には野外劇の文化があるのに、それに対抗して『眠れる森の美女』ってあたりが、ずれてるだろ?」 「言い方は悪いが、ちょっとボケが入ってるんじゃないか?」 「そうかもしれない」 権太はため息をついた。 「北上さんたちも曲者だけど、谷村さんに利用されてる部分もあると思う」 「20年も、谷村さんっていうエセ演出家にハコの手配を頼っていたからには、かなり搾取されてると思って間違いないわ」 ナオミが言った。 「しかし、あの夫婦に発表の場を与えて、どんなへたくそな芝居でも客を満員にできるのは、谷村さんしかいない、というのも現実なんだよなぁ」 権太が言った。 「チャチな芝居だけれども、ポスター描きだって、若くて平面デザインのセンスがある奴に描かせて安く上げてる。そのほうがカッコよく仕上がって、女の子たちも彼氏を引っ張って来るだろ?あと、運営ボランティア一人一人に、チケット販売のノルマがある。そういうノウハウはしっかり持っているんだよね」 <つづく> ☆人気ブログランキングに参加しています。トップページのバナーをクリックして下さると嬉しいです。 ランキング参加中です。 励みになります、ポッチをお願いします 人気ブログランキングへ おかげさまで、20位以内です。 みなさまありがとうございます<(_ _)> ☆連載ミステリー『ダブルキャスト』は、携帯メルマガ『ミニまぐ!』 でも配信中です。 登録はこちらから:『Kazeのミステリ通信』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 今日は、午後から大雨 久しぶりに、やけつく暑さから解放です。 きのうは、異様に暑いと思ったら、ちょうど35度になっていたそうです この辺でも猛暑日が当たり前になってしまいました・・・ 雨が降っても、鉢植えには水やりしなければならず、夕方は外へ出ていました。 茄子、トマトを収穫してササッと終了です。 家庭菜園で採れた茄子は、ほとんどぬか漬けか浅漬けになるのですが、今日はきのう採れたピーマンと無臭ニンニクとで味噌炒めとなりました。 ![]() 無臭ニンニクは、先週、梅を買いに行った道の駅で買ったものです。 ![]() たしかに、言われないとニンニクが入っているのに気づかないくらい、匂いがないです。 ニンニク本体は、けっこう香り高いです。
サプリになってる(^^;;; │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |